営業リストを何百社ぶん集めたのに、返信がほとんど来ない。そんな経験はないでしょうか。原因はリストの「量」ではなく、「誰に送るかをどう決めたか」にあることがほとんどです。
「どこに売るか」を決める三つの軸
リストづくりは、検索を始める前に「地域・業種・規模」の三軸を決めるところから始まります。地域は商圏や訪問のしやすさ、オンラインで完結できる商材かどうかで決めます。業種は、自分が業務の中身をある程度語れる業界に絞るのが基本です。規模は年商や従業員数の目安で、決裁の速さも予算感も大きく変わります。三軸が決まると、はじめて「なぜ御社に連絡したのか」を一文で言えるようになります。
リストの質が文面の質を決める
営業文の出来は、書く技術よりも先にリストで決まります。対象が絞れていれば、その業界に共通する悩みを具体的に書けます。逆に、誰にでも当てはまる相手を集めたリストでは、文面も誰にでも当てはまる内容にしかなりません。そして、誰にでも当てはまる文面は、誰の心にも刺さりません。
量だけのリストが機能しない構造
量を優先すると、一社ごとに調べる時間が確保できなくなります。仮に一社十五分の下調べでも、百社なら二十五時間です。時間が足りないから文面をテンプレートに寄せる、テンプレートだから反応が落ちる、落ちた分をさらに量で補おうとする。この悪循環が、量だけのリストが機能しない構造です。
小さく送って、反応でリストを直す
最初から完成したリストを目指す必要はありません。まず二十〜三十社に送り、返信の有無だけでなく「どんな断られ方をしたか」まで見ます。規模が合っていなかったのか、業種の悩みを外したのか。ずれの原因を三軸に反映して、次の三十社を作り直す。リストは一度作って終わりではなく、送るたびに精度が上がっていく資産です。
なお、どの軸の組み合わせが正解かは、商材や時期によって変わります。この手順を踏めば必ず反応が取れる、とは言えません。あくまで「外していることに早く気づくための回し方」と考えてください。
まずは手元の候補先を三軸で分類し、三十社だけの小さなリストを作ってみてください。文面に書くべきことが自然と決まってくるはずです。そのうえで、リスト作成や送付の手間そのものを軽くしたくなったら、仕組み化を検討するのが次の一歩です。
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